犬猫の殺処分数は年々減りつつありますが、まだまだ多くの命が処分されています。
野良犬や飼育放棄などにより保健所に連れてこられ、飼い主が1週間以内など期限内に新しい飼い主が見つからない場合には処分が決行されてしまいます。
なぜ殺処分されることになってしまうのか、根本から原因を改善していくためにも原因を探っていきましょう。
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犬の飼育放棄の主な原因!
保健所に連れて来られる原因にはいくつかの理由があります。
これらの理由は結局商売としてただ利益を出すため、一時の感情移入、病気になったからなど人間の身勝手さが全てにおいて目立ちます。
【犬の問題行動による飼育放棄】
吠え癖、咬み癖などにより手に追えず邪魔になり捨てるケースも多いです。
経験のあるトレーナーに相談する訳でもなく、最後まで面倒を見る覚悟を抱いて家族に迎えて欲しいです。
問題行動の原因についてはこちらの記事にまとめてあります。
【ペットショップの影響】
やはり生体販売は良い出逢いはもちろんありますが、デメリットが目立ちます。
生体販売が飼育放棄と関連する可能性として、
- 説明がかなり不足している店舗が多い
- 社会性不足になる可能性が高くなる
- 遺伝性疾患など病気になりやすい
- 運動不足によるストレス
- 買い手が見つからず成犬として引き取られた頃には警戒心が強く咬み癖が既にある場合も
などがあります。
これらから発生する問題行動のレベルにもよりますが飼育放棄に繋がるのは間違いありません。
【病気発覚による犬の飼育放棄】
医療費が思ったよりかかりそうだから捨てるというケースは意外と多いです。
現在はペット保険が増えてきましたが、保険に入るにも年齢や病気の発症前でないと適応しないことがほとんどですので、高齢になって病気になった子が里親募集に出されているケースは頻繁に見ます。
他にも子供が産まれて犬アレルギーだから飼えないという飼い主側の病気が理由の場合もあります。
犬が思ったより大きくなったから要らない!
最近ではミックス犬がかなり増えてきましたが、成犬になると思ったより大きくなることもあります。
なぜなら、遺伝子の配分は完全な1:1ではありません。
ショップでのやり取りだけでは親犬を見る機会も無く、成犬になったサイズや病気のリスクまで考えてブリーディングしていないブリーダーもいますので、改善点は思ったより大きいです。
引っ越し先がペット禁止!
家庭の事情により引っ越しすることにはなったが、引っ越し先がペット禁止という条件により飼育放棄するケースも多いです。
なぜ先にペット可の入居先を検討しないのか不思議に思いますが、これが現実です。
犬を捨てる唖然とする理由!
- ある家族が犬をペットショップで飼いましたが、半年経った頃に別で飼いたい犬種が見つかったからこの子は要らないから引き取ってほしいと保健所に持ち込まれたそうです。
- 息子からサプライズにプレゼントで貰ったけど要らなかったから息子に返したけど息子も要らないと山に捨てる。マイクロチップを埋め込んでいてもおかまいなし。
- インテリアを変えたいんだけど犬が理想のインテリアにマッチしないから邪魔になった。
など呆れる理由により捨てられた子は実際にいました。これからもほぼ必ず起きてしまうでしょう。
まとめ
殺処分の原因には問題行動や生体販売、病気などの他にも大きくなりすぎた、子供が犬アレルギー、ただ可愛いから買ったけどやっぱり要らないなどの悲しい理由もあります。もちろん他にも様々な理由があります。
私達飼い主側は犬を家族として迎えるにあたり、終生まで責任を持って面倒を見る覚悟が必要です。犬を飼うということは夢が叶うのと同じだと私は思っています。
犬は本当に素直で優しい生き物です。
彼らは社会性や運動、信頼関係などが十分に備われば最高のパートナーとなってくれるでしょう。
私はそんな犬達の悲しい表情は見たくありません。
犬達の幸せは飼い主次第ということを常に抱いて欲しいです。
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