闘犬は多くの国で娯楽や賭け事として行われていました。時にはどちらかが降参するまで。
また、どちらかが死ぬまで続けられ、勝っても傷だらけで重症となり飼育放棄されることも少なくなかったという。
何よりYouTubeの闘犬達を観ているとストレスが凄く溜まってそうだと感じます。
そして、噛ませ犬という存在には不満しかありません。
闘犬は現在も行われているのでしょうか?
そして、闘犬達は本当に闘うことに生き甲斐を感じているのでしょうか?
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闘犬は現在も行われている?
全土で違法となっているアメリカでも2013年にはジョージアなど4州で賭け事に闘犬が行われ摘発されています。ピットブルが367匹も保護されたそうです。
しかも飼育環境はひどく、食事も十分に与えられていなかったそうです。
ヨーロッパやアメリカなど先進国では多くの国が禁止とされていますが、実際にはこのように現在でも密かに行われている可能性もあります。
日本では高知で開催されていると様々なサイトに書かれていますが、実際には北海道土佐犬普及会さんや中国四国土佐犬連合会さんなどのホームページで2019年現在でも北海道や高知、徳島など各地で多数の大会が行われています。
実際に闘犬が見れて土佐犬の子犬と触れ合えたりした「とさいぬパーク」は2017年に閉館しています。
闘犬は土佐犬以外にも多くの犬種が!
闘犬は土佐犬のイメージが強いと思いますが、実際には意外な犬種も大会や賭け事に参加させられていました。
- 土佐犬
- 秋田犬
- グレートデーン
- ピットブルテリア
- ブルテリア
- チベタンマスティフ
- シャーペイ
- ブルドッグ
など、他にも多数の犬種が闘犬として闘わされていました。
小型犬同士や中型犬と小型犬などの組み合わせでオッズに変動を付けることも試されていたでしょう。
闘犬達は本当に闘いたい?
アメリカの闇闘犬において摘発を受けた団体から保護した闘犬の中に、スタローンと名付けられた一匹の闘犬がいました。
その子は顔中にひどい怪我をしており、YouTubeにも動画がありますが長期間飼い主による虐待や闘犬に出されていた可能性が高そうでした。
保護され人を警戒すると思いきや、その子は優しく担当医の顔を舐め、ゆっくりと尻尾も振っていました。
闘犬達は愛情を一番に欲し、信頼できる飼い主に頼り十分な運動をさせてもらい、穏やかに過ごしていくのが現在の犬達にとっては一番の幸せなのではないでしょうか?
闘犬は闘わせないとそれこそ虐待と言う団体もいるそうです。
本来ピットブルも社会性や運動など満たせてあげれば飼い主に忠実で穏やかな子がほとんどです。
闘うことを好む犬が幸せとは思えません。
自らリーダーになりたがる犬はほとんどいないのだから。
闘犬は権勢症候群なのでは?
いろんなYouTubeの闘犬達を観ていると、権勢症候群だと感じる時が多くあります。
引っ張り癖はもちろん、他の犬や人に飛びかかろうとする、それに対しリードを引っ張り飼い主が興奮することでエスカレート。
ストレスも凄く溜まってそうだと感じます。それが訓練だと言われたら危険でしかありません。
闘犬として育てられた子ではないと思いますが、アメリカでもピットブルが散歩中の犬や人に咬み付いて離れないなんて事件も起き、危険犬種リストとして飼育禁止になった国もあります。
カナダでのピットブルの飼育禁止がその一つです。大量のピットブル達が殺処分になりかけました(実際に殺処分された子達は世界中にいます)。
6歳の子供が咬み殺された事件や他にもいろいろとありますが、飼い主の制御がまったく効かなかった場合が多い傾向にあります。
闘犬 まとめ
現在でも賭け事として闇闘犬が行われている国や、北海道など土佐犬に限り許可が下りる国もあります。
闘犬が文化だから残したいと考える人もいると思いますが、犬達は本当に闘うことに生き甲斐を感じているのでしょうか?
穏やかに過ごしている時の方が良い表情をしていませんか?
咬ませ犬の苦しい感情がなぜ分からないのでしょうか?
そして、事件を起こして危険犬種として登録され殺処分された命は少なくありません。穏やかで従順な子も殺されたことでしょう。
一度ゆっくりと何が犬達の幸せに繋がるのかを考え直してみて欲しいです。
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