【自己紹介】
私はドッグトレーナー、ペットロスケアアドバイザーなど12個の資格を持っています。
現在はペット先進国のドイツやスウェーデンなどの現状、愛犬と飼い主さんの無料リハビリで経験を積んでいます。
今後、本格的に活動をスタートできると判断しましたら、再度報告させていただきます!
それでは、犬の問題行動の原因などについて参考にご覧下さい!
犬を家族に迎えたけど、吠える、咬み付くなど悩みが耐えない家庭も少なくありません。
なぜ問題行動が起きてしまうのでしょうか?
事前に防ぐことはできないのか?
吠える、咬むなどの行動には原因があります。
犬が吠える原因とは?
犬が吠える原因には様々な原因があります。
- 威嚇
- 警戒心
- 恐怖心
- 欲求・訴え
- 病気
などの原因があります。
実は、これらの原因はさらに根本的な原因から繋がっています。
犬が吠える根本的な原因とは?
先進国では吠え癖は少ないと言われています。
ドイツに住む知り合いも「吠え癖に困っている人は少ない」と言っていました。
その理由は、子犬の頃(生後12、13週齢辺り)までパピーパーティーなど社会性を学ばせるしつけを多くの方が意識して学ばせることです。
※パピーパーティーとは、子犬同士、様々な人間に対しても慣れさせてあげる大切な社交の場のこと
また、飼い主との距離も近いため、散歩の時間や頻度も多く長いです。
スウェーデンでは留守番は6時間以内と法律で決まっているほどです。
必要最低限の運動量が確保できている方が多いこと、社会性が身に付いている犬が多いことは大きな対策となっています。
なぜ犬の吠え癖が治らない?叩くのは間違い!
日本国内では、犬が吠えると叩いて叱る習慣が昔からあります。
そのため、散歩中に他の犬に吠えた瞬間に頭を叩いて叱る光景は今でも見かけます。
未だに参考書に間違いが書かれていたり、ネットでも他の記事をコピペして間違いが出回っているのは事実です。
犬を叩いて叱るのが間違いな理由とは?
犬を叩いて叱ると、犬には恐怖心が生まれ、警戒心から防衛本能、そして咬み癖に繋がる可能性があります。
しかし、犬は頼ることができるのは飼い主しかいないことを知っている犬もいます。
大人しく優しい犬は、叩かれても我慢します。
ずっと庭に繋がれて寂しいことが、叩かれても構ってもらえる嬉しさのほうが勝る犬も少なくありません。
実は、叩いて叱っても吠え癖が治らないことは多いのです。
犬の吠え癖の対策とは?
犬の吠え癖の対策とは、原因を取り除くことです。
まず、犬がなぜ吠えているのか考えましょう。
- 散歩に行きたいのか?
- 何かに怯えているのか?
- お腹が空いているのか?
- 体の調子が悪いのか?
- 不安で寂しいのか?
など、吠える原因を予想してから対策します。
社会性不足による吠え癖!
犬が吠える原因を紹介しましたが、「威嚇・警戒心・恐怖心など」は社会性が主な原因です。
例えば、警戒心のない犬はいませんが、社会性が足りなければ「見たことのない人や犬など」に対しては接し方も分からず、これ以上近づかれたら怖いと警戒してしまいます。
吠えて「近づくなっ!」と訴えることが最善と考えるのは納得できそうではないでしょうか?
そのため、子犬を迎えた際にはいろいろな犬、人、車、音などに慣らさせてあげることが大切です。
※ここで重要なのは、生後12、13週齢辺りまでに慣らしてあげることが大切です。
ワクチン3回目から数日後に散歩デビューは遅いです。
権勢症候群による吠え癖!
権勢症候群とは、飼い主が頼りないため犬が群れ(家族)のリーダーになろうとすることなどが原因で起こります。
実は、日本の犬達の問題行動の原因にはかなり多いです。
特に散歩は信頼関係やしつけにも良い機会ですので、散歩不足が特に多い日本では、やはり問題行動が増えるのは必然です。
権勢症候群は社会性不足も関係しますが、散歩不足、叱り方を間違えることなどでも起こります。
まずは、適切な散歩が毎日必要です。
散歩中に指示を出すなどを繰り返し、信頼関係を築き直しましょう。
雨の日は、室内でのノーズワークで気晴らしも良いですね。
犬の正しい叱り方とは?
犬の正しい叱り方とは、エネルギーで叱ることです。
一見難しい表現ですが、低い声で「ダメ」「ノー」など叱る時のセリフを決めることも理解しやすく、犬の混乱を防ぐことにも繋がります。
※名前を呼んで叱るのはNGです。
普段名前を呼ばれて叱られないかストレスに繋がる可能性があります。
そして、背筋を伸ばし、堂々とダメと愛犬に伝えましょう。
逃げ回る子は触らず逃がさないように。
反省して表情が落ち着くまではその状態をキープです。
※ここまでしなければ意味がありません。
良くある間違った犬の叱り方!
良くある間違った犬の叱り方は、「コラッ!」と笑いながら愛犬の体を触りながら叱ることです。
例えば、散歩中に他の犬に威嚇して吠えていたとします。
その状態でリードを引っ張りながら「ダメでしょ~」と笑いながら体を触り止めようとする。
しかし、犬からすると、「これ以上近付いたら咬み付いてやる!飼い主も応援してくれてるんだぞっ!」
と、吠え癖の強化に繋がってしまいます。
決して犬を叱る際には触らないことを基本的には徹底して下さい。
犬が咬む原因!威嚇、恐怖など様々!
犬が咬む原因も様々です。
- 威嚇
- 恐怖心
- 警戒心
- 癖
などの原因があります。
犬が咬む原因にも、吠え癖と同様に根本的な原因があります。
犬が咬むのは怖いから?
犬が咬む原因とは、基本的には恐怖心からの防衛本能です。
これも社会性不足が主な原因です。
社会性が足りなければ吠え癖でも解説した内容と同じで、他の犬と接したことが無ければ警戒して威嚇もしやすくなります。
防衛本能が生まれ、最後には闘って身を守るしかありません。
その結果、咬み付くことに繋がってしまいます。
※この時に飼い主がリードを後ろに引っ張る、間違った接し方などをして愛犬が「正しいことなんだ」と誤解すれば、咬み癖にも繋がってしまいます。
リードを後ろに引っ張るのは犬反りと同じ原理です。
本能的に前に行こうとするため、気持ちを抑えることには向きません。
他にもトラウマも関係していますが、自ら生まれつき気性が荒く、咬み付くことが好きな犬はほとんどいません。
※闘犬で有名な土佐犬やピッドブルも大人しく飼い主に従順な良い子になります。
基本的にどんな犬種においても、社会性をしっかり学ばせ、しつけを行えば常に落ち着いた従順な犬になりやすいです。
手に負えないからと保健所に連れて行かれ殺処分にされた犬達も少なくありません。
犬の殺処分の原因!事前に防げたはずでは?
犬の殺処分の原因は、
- 次の犬が欲しいからこの子はいらない
- 引っ越すから飼えなくなったからいらない
- 近所迷惑がストレスになり手放す
- 咬み付くため家族の危険も考え保健所に…
など、どうしようもないゴミみたいな理由も少なくありませんが、やはり吠える、咬むなどの理由の方は多いです。
しかし、事前に防ぐことができた可能性は高いです。
なぜなら、多くの方が「犬を家族に迎えようと決めても勉強しなかった…」
この責任感の大きさはとても重要です。
犬を家族に迎えることは、夢が一つ叶うこと?
犬にも辛い、寂しいなどの感情があります。
頼れるのは飼い主だけ。
気晴らしも自由にできないし、したら叩かれる。
一つの命を家族に迎える責任があるから、必要な知識を身に付けなければ愛犬は結果的に不幸になります。
毎日不幸な思いをしながら一生を過ごす。
自分が同じ立場なら、生き地獄くらいな気持ちです。
犬を家族に迎えることは、簡単ではありません。
一つの夢が叶うくらいの気持ちになれば、社会性や散歩の重要性が当たり前な日本になるかもしれません。
犬の散歩の重要性とは?超小型犬は行かなくても平気?
まず、散歩が必要のない犬はいません。
超小型犬だから必要ないなんて有り得ません。
犬の散歩は、犬種により必要な散歩時間も変わってきます。
大型犬やボーダーコリーなどのアクティブな犬種は比較的多めに行く必要があります。
チワワやマルチーズなどの超小型犬でも1日2回、20分は連れて行きたいです。
しかし、犬の散歩には注意点もあります。
犬の散歩の注意点!
犬は基本的に暑さに苦手です。
そのため、夏場の日中など気温が高い時間帯やアスファルトが熱い場合などには散歩は行くべきではありません。
また、特に老犬、病気のある犬の場合は散歩時間も調節が必要です。
超小型犬も長すぎる散歩は危険です。
実際に長すぎる散歩により死亡した例もあるくらいです。
その理由は、ペットショップにありました。
ペットショップでの説明不足が問題?必要ないと言われる理由!
ペットショップのレベルの差は本当に大きいです。
私も実際に体験してみましたが、始めの指導は子犬の世話くらいでした。
お客様に対して何を説明するべきかは一切ありませんでした。
これが問題です。
犬の吠える、咬むなどの問題行動の原因の一つは、ペットショップでの説明不足もあります。
また、問題は他にも様々です。
- ケージに入れっぱなしで社会性不足
- 早く兄弟犬から引き離すためコミュニケーションの仕方を知らない
- ペットオークション
- 近親交配による遺伝性疾患
など、犬達をお金としか考えていないことが根本的な原因です。
必要ないと言われている理由にも納得できてしまいますよね。
実際に生体販売を禁止したペットショップも少しですが増えてきています。
しかし、多くの国で店頭販売が禁止されている先進国と比較しても、やはり日本はまだまだペットに対しては発展途上国レベルと言えるでしょう。
まとめ
犬を家族に迎えたけど、吠える、咬むなどの問題行動が多いのは、事前に知識を付けなければいけなかったことが原因でもあります。
しかし、大切な家族です。
手放したくない方も多いです。
今からでも必要な散歩やしつけにより対策は可能な子も多いです。
原因を知り、対策を知り、行動に移す。
この努力が、今何か辛い思いをしている愛犬のストレスを和らげることに繋がるでしょう。
殺処分を減らすためには多くの問題があります。
少しでも幸せな犬達が増えることを願っています。