ラブラドールレトリバー(ラブラドールレトリーバー)は、アメリカやスウェーデンなどの先進国でもかなり人気の犬種です。
カラーもイエロー、ブラックのイメージが強いと思いますが、チョコレートカラーのラブもいます。
凄くオシャレな愛らしい外見で人気も高いです。
しかし、ラブラドールのチョコカラーは短命という研究結果が報告されています。
理由はなぜなのでしょうか?
また、寿命はどのくらいなのでしょうか?
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ラブラドールレトリバーのチョコカラーは平均寿命がかなり短い?
オーストラリアとロンドンの研究者が共同で33000件以上の獣医記録を調査した結果、ラブラドール全体の平均寿命は約12年でしたが、ラブラドールのチョコカラーは約10.7歳という結果でした。
イエローとブラックはチョコカラーよりも約10%長生きするとも。
同犬種の中でここまで差が出るのも珍しいと思います。
他の同犬種のカラー別で同様に調査した場合にも、もしかするとカラーにより平均寿命に差があるのかもしれません。
原因は遺伝性疾患の可能性も!
やはり綺麗なカラーを出そうとすると、発色の良い個体同士を掛け合わせたほうが価値の高い個体が産まれやすくなります。
そして、その親に遺伝性疾患があれば、子供にももちろん受け継がれる可能性も高いです。
もし悪徳ブリーダーが金目的で近親交配などを繰り返していれば、短命の個体が増えるのも納得です。
ホットスポット
ラブラドールのチョコカラーの個体に多く見られる皮膚病です。
梅雨など湿度や気温の関係で発症しやすく、アレルギーやノミ、ダニはもちろん、虫刺されなど様々な原因によって発症します。
アトピー性皮膚炎の場合は遺伝性疾患の可能性があります。
何度も繰り返したことで免疫力の低下に繋がり、他の病気にも影響している可能性もあります。
ラブラドールレトリバーがかかりやすい病気とは?
様々な犬種でかかりやすい病気があります。
例えば、ラブラドールでは、
- 悪性リンパ腫
- 胃捻転
- 慢性肝炎
- 尿石症(若年性)
- アトピー性皮膚炎
- 外耳炎
- 股関節形成不全
など様々です。
もちろん他の犬種でも見られる病気ですが、犬種によりかかりやすい病気がやはり存在します。
骨格などが影響している病気もありますが、遺伝性疾患の場合は、今回のようにカラーを生かす繁殖により「この犬種はこの病気が多い」と言われ続けている可能性もあります。
遺伝性疾患のある子は繁殖させないことを徹底すると、もしかすると犬の平均寿命は大きく上がるかもしれません。
ラブラドール 短命 まとめ
今回はラブラドール・レトリバーのチョコレートカラーは短命であるという研究結果でしたが、これは全犬種においてもカラーにより同様に差が出ている可能性があります。
遺伝性疾患のある子は繁殖させないことを徹底すれば、辛い思いをする子を減らすことができ、犬全体の平均寿命も上がるのではないでしょうか?
しかし、金目的の悪徳ブリーダーは世界中にたくさんいます。
本当に犬の幸せを願ってブリーダーをしている方は、いったいどのくらいいるのか。
今回の研究結果は、ただラブラドールのチョコカラーが短命だったとシンプルに受けとるべき内容ではないと思っています。
多くのブリーダーの方が親の遺伝性疾患などに注意を払い、対策してくれたらと願います。
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