狼は獲物を集団で狩りをし、犬は飼い主さんからドッグフードを与えられ食料を確保しています。
DNA研究により犬の先祖がハイイロオオカミ(タイリクオオカミ)であることが判明したみたいです。
腸の長さなど体の構造上は肉食であるはずの犬達は、なぜ穀物の多く含まれるドッグフードは正常に糞として排出されたりするのでしょうか?
(以下、今回イエイヌは犬と表記していきます)
contents
犬のデンプン消化能力の向上!
英科学誌ネイチャーが発表した論文によると、犬は人と共に生活してきたことで加工された穀物を食べる機会も増え、デンプン消化能力は向上したようです。
オオカミとの遺伝子レベルはほとんど同じと言われていますが、この進化により犬に本当に適した栄養成分もオオカミと比較すると変化が起きているのではないでしょうか?
オオカミやライオンも草食動物の内臓から食べる?
昔、オオカミもライオンも肉食動物は草食動物を捕獲した後は好んで内臓から食べると聞かされたことがあります。
そして、検索していても同様の記事を良く見かけます。
理由は草食動物が食べた植物を獲物から取り入れるためだと。(自力では消化できないため、草食動物の消化酵素と共に取り入れる)
しかし、チーターは内臓を避ける傾向があったり、ライオンも内臓内の植物を避ける個体もいるとの報告もあります。
好んでなのか分かりませんが食べる動画も存在します。
オオカミも同様に脂肪が多く含まれる内臓を優先的に食べる傾向があるそうですが、どのくらいの個体から出された統計結果なのか分からないため、信憑性に欠けます。
オオカミは群れで狩りをし、パックの順位により食事の順番が決められるので、この仮説が正しければ最下位のオオカミはほぼ毎回内臓の内容物にはありつけないことになるでしょう。
オオカミは雑食?
オオカミは主に北半球に生息していますが、温暖な地域でも生息しています。そのため、メインは有蹄類や鮭などですが、他にも昆虫や果物、木の実なども食しているとの報告もあります。
また、海に近い場所でアシカやラッコ、海草や貝類などを食して生活していたオオカミも存在していたとの報告も。
犬のデンプン消化能力の向上にも繋がりやすい食性です。
ドイツでのある調査によると、野生のオオカミの3000サンプル以上の糞の成分を調べた結果、獲物の96%は有蹄類であったとの報告があります。
オオカミを所持している各動物園においても、餌は生肉がメインの所が多く、添加物の少ないドッグフードや果物を共に与えている動物園もあります。
オオカミが雑食性といっても、やはり高たんぱく質メインの食事であるため、犬についてもデンプン消化能力が向上したからといって、やはり高たんぱく質が理想なのではないでしょうか?
日本狼の特徴!
日本狼はイエイヌよりも体付きも違いがあると言われています。
実際に日本では発見された動画もあるため、現在ではまだ絶滅していない
のではと、私自身も感じています。
特徴の一つとして、近くを歩くほど警戒心がタヌキやキツネよりも弱いことが動画などからも感じ取れます。
また、尾にはすみれ線という匂いを分泌する部分があるとのことです。
詳しい動画はこちらで解説されていますので、参考にご覧下さい。
まとめ
犬は長く人と共に生活してきたことにより、デンプン消化能力が向上したと英科学誌ネイチャーにより発表されています。
実際に犬は、穀物を多く含んだドッグフードも正常な状態で糞として排出します。
オオカミ達もメインは肉ですが、木の実や野菜を食べたり、草食動物の内臓から植物を摂取する報告もあります。
しかし、実際にオオカミの食事は高たんぱく質メインの食性であることには間違いありません。
犬がデンプン消化能力が向上したからといって、体の構造上、穀物を多く含んだドッグフードをメインにすることが理想とは思えません。
これからの詳しい研究結果報告に期待です。
【関連記事】