先進国の現状

犬の不妊手術の必要性を先進国は否定している?固定概念に注意!

不妊手術(去勢、避妊手術)をするべきなのか悩んでいる方もいらっしゃると思います。

先進国ではどうなのか?

メリットが多いからするべきなのか?

今回は私の一つの意見として参考にしていただけたらと思います。

犬の寿命が伸びたことによりリスク!

犬の平均寿命は2018年の全国犬猫飼育実態調査によれば、平均寿命は14.3歳となる調査結果になったそうです。これは小型犬が多いことにも関係しています。

中でもやはりミックス(雑種)雑種強勢により平均寿命は15.1歳と高いデータになったそうです。大型犬はやはり小型犬などと比較すると低い数値でした。

寿命が伸びたということは病気になるリスクも増えたということになります。

そのため不妊手術を行い、早めに病気対策をするべきなのでは?と考えるようになりました。

しかし、大型犬や犬種によりデメリットが大きいこともあります。

先進国(主にヨーロッパ)と日本では考え方が違うことを、皆さんはご存じでしょうか?

犬の去勢のメリット(オス)

去勢を行うことは様々なメリットがあります。特に問題行動にも良い影響を与えます。

  • ホルモンバランスの安定(発情期のストレス低下)
  • オスの攻撃性が研究結果によると60%も低下した報告も
  • 精巣腫瘍予防
  • 前立腺肥大予防
  • 会陰ヘルニア予防

やはり問題行動の一つである攻撃性の低下は大きいです。

しかもその割合が約60%というのは凄く効果的です。

犬の避妊のメリット(メス)

避妊手術も多くのメリットがあります。

  • ホルモンバランスの安定(発情期のストレス低下)
  • 子宮蓄膿症予防
  • 乳腺腫瘍予防

特に出産経験のあるメスは、発情期になると食欲の不振・旺盛の症状が見られ不安定になりやすいです。

犬の不妊手術のデメリットとは?

但し、不妊手術にもデメリットは存在します。

しかし、日本の獣医師さんにはデメリットはほとんどないと言う方もいます。

もちろん全ての獣医師の方が、ほとんどメリットしかないという考えではないと思います。

多くの最新の文献などを読んでいない、向上心が低いなどは、皆さんの大切な愛犬の命を危険にさらしていることは事実です。

良い動物病院と信頼できない動物病院との差ができる原因の一つだと思っています。

私の愛犬も犠牲になりかけ評判の病院に変えて命を救われた経験があります。

犬の先進国の考え!

ヨーロッパなどの先進国では、不妊手術は極力避けるという考えです。(ドイツは不妊手術を推奨するなど、各先進国でも考えは別々)

これは、先進国が殺処分0に近い状況であることも関係していると思われます。

日本では飼育放棄などによる殺処分数が多いので、対策に不妊手術という考えが強くあります。

不妊手術は固定概念に注意!

メリット・デメリットに関しては、ネット検索や参考書内での不妊手術についてはほとんど同じようなことが書かれているので、とても固定概念に囚われがちです。

良く書かれているデメリットは、

  • 基礎代謝の低下により太りやすくなる(発情行動によるエネルギーの消費がほとんどなくなるため)
  • 麻酔のリスク
  • 尿失禁(大型のメスが多い)
  • 急性膵炎や股関節形成不全の確率が上がる(犬種による)

などです。

しかし、実際先進国などでの研究結果によると他にも大きな危険性が報告されています。

犬の不妊手術で気を付けなければいけないデメリット!

ジャーマンシェパードドッグの研究結果!

Benjgmin Hart教授らによる1170頭のジャーマンシェパード{オス705頭(未去勢460頭、去勢済み245頭)、メス465頭(未避妊172頭、避妊済み293頭)}の研究結果によると、去勢を6ヶ月未満、7~11ヶ月、1~1歳11ヶ月、2~8歳の年齢で不妊手術を受けた場合での病気の発生について研究結果があります。

【尿失禁】(メス犬)

未避妊は0%、6~11ヶ月で7.2%。

【子宮蓄膿症】(メス犬)

未避妊は2.5%、避妊済み0%(除去するので0%)

【乳腺腫瘍】(メス犬)

未避妊は4.1%、6ヶ月未満は0%、2~8歳で4.9%

【関節障害】

オス犬🔜未去勢は6.6%、6ヶ月未満で20.9%

メス犬🔜未避妊は5.1%、6~11ヶ月で16.9%

やはり骨格がしっかりできる前に不妊手術をすることは骨に異常が発生する可能性が高いです。

【研究結果による不妊手術のデメリット】

ニュージャージー州立ラトガーズ大学での研究結果によるデメリットです。

  • 骨肉腫(骨の癌)🔜ゴールデンレトリーバーなど子犬のうちに不妊手術を行うことは発症する可能性が高い(大型犬など)
  • 心臓の血管肉腫
  • 肥満🔜糖尿病や頭蓋十字靭帯断裂症など
  • 甲状腺機能低下症
  • 前立腺癌
  • 尿路癌
  • 骨の形成異常
  • 膝蓋骨脱臼
  • ワクチンに対する副作用🔜小型犬ほどリスクが高い
  • 認知症

などのリスクが、数値に差はありますが増大するという研究結果報告もあります。

そして、デメリットがほとんどないという報告には疑問が生まれてしまいます。

犬の縫合糸反応性肉芽種!

手術用の糸とアレルギー反応が起きる病気です。事前に防ぐことは難しいそうですが、現在では吸収糸(体内で溶ける)で可能性を下げること、血管シーリングシステムなどで糸を使わない手術も導入されています。

特にミニチュアダックスが多い報告もありますが、どの犬種にも可能性のある病気みたいです。

不幸な犬の命を減らす!日本は飼育放棄や虐待を無くさなければ!

現在多くのボランティア団体などの保護活動により殺処分の数は減りましたが、まだまだその数は多すぎる状況です。

保護活動を行わなければならない原因の一つとして、飼育放棄が存在します。

不妊手術をしていれば殺処分されなかった命も間違いなく存在します。

私は、不幸な目に合ってしまう犬達を減らすため不妊手術はするべきだと思います。

但し、脱走防止や呼び戻し、信頼関係などをしっかり築けている大型犬や、デメリットが影響しやすい犬種などに対してはするべきではないのでは?と感じています。

ヨーロッパなどの先進国のように、不妊手術を極力避けるべき状況(殺処分0など)が本当に正しいのか?

もっと多くの研究結果により、犬種や年齢に合った、必要で最適な不妊手術なのか判断できるようになればと思います。

犬の不妊手術 まとめ

私もこれまでいろいろ参考書やネットでの検索により似た情報しか見る機会がなかったので固定概念に捕らわれていましたが、

  • 不幸な命を少しでも減らすことの重要性
  • 老犬となり病気に苦しむ愛犬を見る辛さ
  • 発情しているのに相手がいないもどかしさ
  • 攻撃性により飼育放棄させられ殺処分される命

など、犬達の幸せを本当に願うのなら必要な状況もあると考えています。

日本では不妊手術を行っていなければ不幸な命がもっと増えていた可能性が高いからです。

犬達は望んでもない安楽死をさせられるために産まれてきた訳ではありません

しかし、ワクチンの副作用や大型犬の骨肉腫、ダックスの関節異常や縫合糸反応性肉芽腫などデメリットを考えると、しっかりしつけや信頼関係、社会性などを身に付けていればする必要がないのではと思われる犬種もいます。

また、前立腺腫瘍や乳腺腫瘍の検診が多いという動物病院の方の意見もありますのでこの辺りも可能性の問題になり難しいポイントでもあります。

不妊手術が本当に必要なのか一度ゆっくり考えてみて欲しいです。

私自身まだまだ調べて知っていかなければいけないこともたくさんあります。

それが飼い主の責任だと感じています。

報告するべきと思う内容を見つけましたら記事にも追加していきます。

皆様の愛犬が幸せでいられる結果に繋がればと思います。

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