良く、犬には社会性が重要と耳にする機会もあると思います。
社会性と一言でまとめているけど、何を指すのか分かりづらいかもしれません。
具体的にどれくらいの時期に何をすればよいのでしょうか?
そもそも必要なのでしょうか?
今回は理由を付けて解説していきます。
contents
犬の社会性とは何か?
犬が社会性を学ぶこととは、
- 多くの犬種と触れ合う
- いろんな人と触れ合う
- 雷やインターフォンなど音に慣らす
- 外で車や自転車などに慣らす
などです。
これらは様々な問題行動の対策にもなり、日本では多くの犬達が社会性不足など(運転不足や愛情不足など)により日頃からストレスを抱えています。
社会化期にできるだけ多くのことに慣れさせることが犬達の幸せに繋がります。
子犬の社会化期が大切?
社会化期とは、生後3週齢~12、13週齢くらいまでと言われています。
実際に子犬が家に来た時には8週齢以上は経っている状態のはずです。(それまでに兄弟や母親から他の犬との接し方や咬み具合など犬同士のコミュニケーションの仕方などを学ぶ)
【8週齢以降は恐怖心が生まれ始める?】
基本的に社会化期では好奇心が強く、いろいろな物に対し咬んで確かめたりします。
しかし、この頃に叩いたり強く叱ることは人や飼い主に対し怖い存在と恐怖心が生まれることもあります。
犬が咬む理由は恐怖心からの防衛本能のパターンが多いです。
自分から咬み付こうと行動する子はかなり少ないです。
この時期はたくさん遊ばせることを優先におもちゃなどを与え、咬まれたくない物は置かない、近づけさせないようにしましょう。
【3回目のワクチンを待っていたら社会化期が終わります!】
子犬は生後45日辺りから移行抗体が失われ始めます。(移行抗体とは感染症などから守ってくれる母子免疫と言われる物です)
一回目のワクチンを接種する日にちは特に決められてはいませんが、一回目から2回目を接種するまでに1ヶ月ほど空けなければいけません。
一般的には3回目のワクチン後に散歩に行けるイメージが強いと思いますが、その頃には14、15週齢辺りになるので社会化期はほぼ終了してしまっています。
問題行動に繋がる可能性が高くなってしまいます。
犬の社会化期にはどのように学ばせれば良いのか?
【外で犬の社会性を学ばせるタイミング】
信頼できる獣医師の先生や頼れる仲間の意見で多いのは2回目のワクチンが終わったら抱っこしながら外に散歩に行くことでした。
やはり感染症などによるリスクは避けたいので草むらなど地面には直接下ろすべきではないです。
しかし、いろいろな匂いや景色、車や人などにも慣らすことができることは大きいです。
【アメリカでは2回目のワクチン後にパピーパーティーに】
やはり犬の社会性をかなり重要視しており、他の犬や飼い主さん達との触れ合い、いろいろな音に対して慣らすプログラムも。
アメリカだけでなくドイツやスウェーデンなどでもパピーパーティーには日本よりも一般的に参加されています。
特に先進国ではノーリードで散歩させても大丈夫な州があるくらいです。パピーパーティーによって学んだ社会性は良い結果に繋がるでしょう。
散歩中に他の犬に出くわした場合に警戒吠えや攻撃行動に繋がる原因は、
- 他の犬に会ったことがほとんどない
- 挨拶の仕方を知らない
- 兄弟犬や母親から学んでいない(ペットショップの生体販売に多い)
- トラウマ
- 気質が元々怖がり
- 権勢症候群
などです。社会化期に他の犬達と多く触れ合うことはトラブル対策にもなります。
【犬の社会性 音に対して】
雷や車、インターフォンなどの音に対して吠える子は凄く多いです。
社会化期の間にYouTubeなどから音を流し、おやつを与えながら良いイメージを繋ぐことが一番の近道です。
【犬の社会性 来客に対して】
とにかくいろんな人と会わせましょう。(恐怖心を与えないことに注意)
来客者に対して吠えるのは運動不足や縄張り意識、権勢症候群などの影響もあるので、社会化期にできるだけいろんな外見の人に会わせて良いイメージを与える、飼い主がリーダーとなることなどが対策になります。
人に慣れていないと窓から人が通るのが見えただけで吠えることの原因の一つになります。
統一性のない獣医師のアドバイス!
ワクチンは2回で十分と言う獣医師や3回しっかり打つべきと言う獣医師、3回目まで打って10日ほど空けてからじゃないと散歩はダメと言う獣医師もいたりとバラバラです。
必ずしも獣医師が正解とは限りません。良い先生もいれば知識の足りない先生もいます。
また、謝った知識を伝授している先生がいるのも事実です。
何事も疑うことから入りましょう。
まとめ
犬の社会性は先進国でもかなり優先して学ばさせています。
これらが不足していれば飼い主だけでなく、犬達が毎日ストレスが溜まった状態で生活しなければいけません。
その結果、多くの問題行動に繋がってしまいます。
そして、様々な病気になるリスク、賠償問題、近隣トラブルなどにも繋がってしまいます。
しかし、他の犬や人、音などに慣らすことだけでなく、ストレス発散や愛情も忘れないよう十分な運動、スキンシップも大切にしていくことが重要です。
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