日本国内ではブームや飼育環境により様々な犬種が飼われ、人気犬種ランキングも変動してきました。
以前流行った犬種について書きましたが、今回は1999年以降にどのような犬種が人気となっているのか比較して調べてみました。
(統計で似た犬種が多い年は省いています。)
データはジャパンケネルクラブの犬種別犬籍登録頭数のデータを元にしています。
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犬種ランキング!(年別)
【1999年】
- ダックスフント(ミニチュア75,634頭、スタンダード309頭、カニンヘン768頭)
- シー・ズー(37489頭)
- ゴールデン・レトリーバー(29079頭)
- ラブラドール・レトリーバー(27343頭)
- チワワ(26067頭)
- ヨークシャー・テリア(25530頭)
- ウェルシュ・コーギー・ペンブローク(21064頭)
- ポメラニアン(17771頭)
- マルチーズ(16619頭)
- パピヨン(16449頭)
この年は芝が12位、プードル(トイ12237頭、スタンダード177頭)が13位となっています。
2000年もトップ10辺りまでは犬種は変わりませんが、チワワが4位に浮上してプードルは13位のままです。
【2001年】
- ダックスフント(ミニチュア120436頭、スタンダード424頭、カニンヘン1729頭)
- チワワ(40002頭)
- シー・ズー(30632頭)
- ウェルシュ・コーギー・ペンブローク(30016頭)
- ラブラドール・レトリーバー(25469頭)
- ヨークシャー・テリア(24263頭)
- ゴールデン・レトリーバー(18193頭)
- パピヨン(18016頭)
- ポメラニアン(16416頭)
- ビーグル(15085頭)
未だにダックスの人気は凄いですが、チワワはこの2年で約14000頭も増えています。
【2003年】
一気にランキングに変化が表れます。
- ダックスフント(ミニチュア167780頭、スタンダード300頭、カニンヘン3064頭)
- チワワ(73684頭)
- プードル(トイ29138頭、スタンダード423頭)
- ウェルシュ・コーギー・ペンブローク(28494頭)
- シー・ズー(25899頭)
- ヨークシャー・テリア(24234頭)
- ラブラドール・レトリーバー(21844頭)
- パピヨン(21836頭)
- ポメラニアン(16929頭)
- 芝犬(15736頭)
良く見るランキングになってきましたね。
チワワの頭数も大幅に増えていますが、トイプの頭数が2倍以上に増えています。
そして、ラブとゴールデンの大型犬が下がり始めました。
実は1999年にはグレートピレニーズ(2090頭)は25位、ダルメシアン(2893頭)は19位と人気のほうだったのですが、2003年にはグレートピレニーズ(948頭)は34位、ダルメシアン(1512頭)は29位と順位が下がり、上位に小型犬が固まり始めています。
【2005年】
- ダックスフント(ミニチュア134343頭、スタンダード213頭、カニンヘン3607頭)
- チワワ(86343頭)
- プードル(トイ56996頭、スタンダード600頭)
- ヨークシャー・テリア(25054頭)
- パピヨン(23230頭)
- シー・ズー(19285頭)
- ウェルシュ・コーギー・ペンブローク(18426頭)
- ポメラニアン(17840頭)
- ミニチュア・シュナウザー(16850頭)
- マルチーズ(12167頭)
この年には、ついに大型犬はランクインしなくなりました。ラブは12位、ゴールデンは18位と大きく下がっています。
【2008年】
ダックスは頭数が徐々に下がり、この年にトップ3が変動します。
- プードル(トイ85641頭、スタンダード1173頭)
- チワワ(82589頭)
- ダックスフント(ミニチュア73656頭、スタンダード138頭、カニンヘン5362頭)
- ポメラニアン(20407頭)
- ヨークシャー・テリア(20349頭)
- パピヨン(14109頭)
- シー・ズー(13549頭)
- フレンチ・ブルドッグ(12563頭)
- 柴犬(12228頭)
- ミニチュア・シュナウザー(11645頭)
ダックスの頭数が下がり、プードルの人気が一気に上がりました。
そして、フレンチブルや柴犬もランクインしています。
コーギーが12位、ビーグルが19位と下がりましたが、パグが13位、ミニピンも14位と人気が上がり始めています。
【2014年】
この年には芝の人気がかなり上がってきます。
また、2008年以降も20位辺りまではかなり同じ犬種が固まり続けていました。
- プードル(トイ79991頭、スタンダード658頭)
- チワワ(53630)
- ダックスフント(ミニチュア23533頭、スタンダード60頭、カニンヘン5775頭)
- ポメラニアン(15596頭)
- 柴犬(12454頭)
- ヨークシャー・テリア(11902頭)
- シー・ズー(9371頭)
- マルチーズ(8588頭)
- ミニチュア・シュナウザー(7994頭)
- フレンチ・ブルドッグ(7075頭)
ダックスの頭数がかなり下がっています。
そして、柴の頭数は1999年の12771頭の12位から12454頭の5位と頭数はそこまで変化はありませんが順位が大幅に上がりました。
【2018年】
頭数に注目下さい。
猫ブームということもありますが、頭数が過去と大幅に変化があります。
- プードル(トイ73046頭、スタンダード829頭)
- チワワ(49689頭)
- ダックス(ミニチュア19546頭、スタンダード65頭、カニンヘン6094頭)
- ポメラニアン(19148頭)
- 柴犬(10553頭)
- ミニチュア・シュナウザー(10071頭)
- ヨークシャー・テリア(9948頭)
- フレンチ・ブルドッグ(9905頭)
- シー・ズー(9417頭)
- マルチーズ(8034頭)
ダックスの頭数はピークの2003年では171144頭でしたが、3位に入っているのに25705頭しかいません。
また、2003年では15位のキャバリアも11098頭でしたが、2018年では6位のシュナウザーで10071頭です。
犬の飼育頭数がかなり下がり始めていることが分かります。
ゴールデンは4420頭で13位、ラブは4146頭で15位と上位にはまだ入っていますが、やはりかなり減少し、小型犬の人気で固まり続けています。
先程のピレニーズは442頭で34位、ダルメシアンは342頭で36位と、特にダルメシアンは1999年の2893頭から大幅に減少しています。
きっと101匹ワンちゃんの影響もあるでしょう。
犬種ランキング まとめ
1999年から2018年までの飼育頭数を解析してみましたが、日本の飼育環境に合わせた小型犬が人気を占めています。
また、飼育頭数は大幅に減少し始めています。
私達が子供の頃には珍しい犬種も多く見られ、もちろん社会性や運動不足による問題行動も見られましたが、多くの犬達と触れ合えた時代が懐かしいとの意見も多いです。
次回は、今後の犬の飼育頭数予想をしていきます。
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