アニマルポリスという言葉をご存知でしょうか?
海外の先進国では人気の職業ではありますが、その仕事に就くことも簡単ではありません。
そもそも日本にはアニマルポリスはあり必要なのか?
大阪でも動きがある噂とは?
海外のアニマルポリスは、一体どのような活動をされているのかも解説していきます。
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アニマルポリスについて知ろう!
アニマルポリスは、主に海外の先進国において活動されている機関です。
主な活動内容は、
- 動物虐待を取り締まる
- 野良犬猫などの保護
- 市民から連絡が入れば様子を見に行く(問題があれば飼い主に注意などを行う)
- 虐待を事前に防止する活動
など様々です。
動物虐待は体罰だけでなく、間違った飼育環境も当てはまります。
例えば外飼いで繋ぎっぱなしで水も空。
散歩もまったく連れていっていない。
など、これらも間接的な動物虐待に当たるからです。
各国でのアニマルポリス
<アメリカ>
- ASPCA(米国動物虐待防止協会)
- HSUS(米国動物保護協会)
この二つの機関が代表とされています。
ASPCAは全て寄付から、HSUSもほとんど寄付から成り立っています。
アメリカではほとんどの州でアニマルパトロールを行っており、野良犬猫の保護や、ノーリードでの散歩の指導などにも対応しています。
アニマルプラネットでも人気番組「動物警察」が放送されているくらい、先進国の市民には身近な存在です。
<イギリス>
- RSPCA(英国王立動物虐待防止協会)
イギリスといえばRSPCAでしょう。
こちらも全て寄付による運営です。
貴族が捜査員を雇い、鞭で打たれ体調を崩す馬などを救うことから始まったと言われる程、世界で最も歴史は古いです。
本部は獣医部・野性動物・インスペクター(動物査察官)など20部程から成り立ち、更に187の支部に分かれるなど、かなり大規模な組織です。
毎年2000人程の募集の中、倍率は100倍程でしょうか。
告訴をする必要もあるので、法律も学ばなければいけない。
更に、獣医学や災害訓練なども学ばなければいけないため、本当になりたい気持ちが強くなければ就けない職業でもあり、信頼にも繋がります。
<オランダ>
オランダも動物愛護にはかなり意識が高く殺処分場もない、保護に期限もないため行政による殺処分もゼロと言われています。
緊急ダイヤルにより24時間体勢でアニマルポリスは出動できるそうです。
日本にもアニマルポリスは活動しているのか?
正式にアニマルポリスとして活動されている組織はありません。
しかし、今後連携をとりながら普及していく可能性は高いでしょう。
設立の寄付を求め活動されている団体さんもあり、設立予定の市も存在します。(2019年7月現在)
APoNe(アポネ)(Animal Police Network)
学生主体の全国ネットワークとして2014年から活動されています。
西欧の先進国に浸透しているティアハイムや、アニマルポリスのような団体同士の連携や共働などをいずれ国内でも普及されることを目的とされています。
学生と社会の連携を理念とされているそうです。
私の出身校も含まれており、大変応援したくなる活動でもあり、学生時代に設立されていれば間違いなく参加していたでしょう。
ペット関連機関・行政などにもインタビューしたり、動物保護団体へのボランティアに参加したりと、現状を知り、伝える為に素晴らしい活動だと感じます。
大阪アニマルポリス#7122
大阪市において、「犬猫の理由なき殺処分ゼロに向けた行動計画」として動物虐待ホットラインの設置を検討されているそうです。
相談窓口が一元化されることで早期発見・対応にも繋がり、飼い主の対し指導を行い、動物虐待を防ぐことに繋がります。
虐待の疑いがあれば窓口に連絡を入れられ、更に警察、区役所、動物愛護相談室への連携により対応されるそうです。
全国に普及すれば、多頭飼育や一般家庭において不幸な目に合っている子達を救うことができます。
日本にアニマルポリスは必要?
現在日本では殺処分はまだまだ多いと言えます。
「殺処分の原因について」の記事でも触れましたが、やはり問題行動による飼育放棄や野犬の保護などもかなり存在するのが現実です。
近所のペットが虐待されているかもしれないと感じても、連絡することが関連付いていないことも問題かもしれません。
- 連携がとれていないため早期対応ができないこと
- 動物虐待による罰金などは、先進国ではアニマルポリスが市民に身近な存在であることが防止にも繋がっていること
- 子供にも動物虐待はいけないことだと印象付けにくいこと
など、動物虐待、飼育放棄、殺処分などの大きなデメリットを考えれば、アニマルポリスが必要であるのは間違いないと考えています。
大阪の動物虐待ホットラインの成果が大きなメリットを生むことを願っています。
アニマルポリス まとめ
アニマルポリスは犬猫などのペットの命を救うためには、かなり重要な存在といえるでしょう。
また、間接的な動物虐待による指導や罰金などが全国に普及すれば、殺処分の減少にも大きく貢献するのは間違いないと思われます。
野犬の保護や、悪徳ブリーダーへの指導などの活動が広がれば不幸なペットは大きく減るので、今後の動物愛護法の改正なども含め、良い方向に変わっていけるように多くの方が活動することが大切です。
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