ペットショップの閉店後に、子犬達はどうしているのか?
また、どのような場所に寝かせているのか?
ペットショップの生体販売は世界中で必要がないと言われてます。
以前ペットショップの子犬は問題が多いか?などについてまとめた記事でも解説しましたが、デメリットは本当に多いです。
今回は、実際にペットショップで教えられた作業内容についてもまとめました。
必要なことをお客様に伝えているのか?
新人に必要なことは教えているのか?
これは、私のリアルなペットショップの口コミです。
contents
ペットショップの閉店後について!
初めに、全てのペットショップが同じとは限りません。
私が働いたペットショップでは、閉店後には誰もいません。
理由は、ホームセンターの奥で営業しているショップのためです。
私があえてそこで働くことを選んだ理由は、そこがちゃんとしているとは思えなかったからです。
値段は全犬種が同じ値段。
働く前から通うたびにうんちを食べる子犬を何度も見かけていました。
そして閉店後についてですが、閉店までに子犬や子猫を分ける段ボールを作ります。
子犬達と遊ぶ時間を作るわけでもなく、閉店後に段ボールに移して朝までそのままです。
そして、朝はショーケースに移してご飯の準備を始めます。
他のペットショップを回ってみましたが、やはり閉店前は段ボールの準備をする店舗はかなり多いです。
子犬が段ボールを倒して外に出ないとは限りません。
また、子犬達は毎日退屈や不安の繰り返しだと感じ心が傷みました。
閉店後の真っ暗な状況で生後2、3ヶ月の子犬が一人ぼっちなのは、私達が想像している以上にストレスを感じていることでしょう。
ペットショップの生体販売はやはり必要ない?
実際に働いてみて、ペットショップの問題点はたくさんありました。
結論、やはり生体販売は必要ないと感じました。
私達が犬を家族に迎えるのなら、やはり先進国みたいにティアハイムから引き取ったり、しっかり知識のあるブリーダーから引き取るのが安心です。
私の働いたペットショップでは、子犬は基本的にずっと他の犬達とは触れ合うことはさせず、ケージに入れっぱなしです。
それは売れ残った子でも同じです。
社会化期はあっという間に終わってしまいます。
問題行動に繋がる大きな原因の一つです。
怪我や病気の子犬・子猫は店頭に出せないので、かなりペナルティーを受けてしまいます。
なぜなら、売れ残った頃には社会性がまったく学べていないから。
ペットショップの仕事内容は?
私が働いたペットショップでは、
- 出勤して段ボールに寝かせていた子犬・子猫をケージに戻す
- ご飯を子犬・子猫に合わせて作る
- 糞を掃除
- 薬などを飲ませる
- ケアをする
- 来客したお客様に話しかけ売り込み
- また寝床の段ボールを作る
基本的にこの流れでした。
他にペットホテルやトリミングのサービスも行っていたので、そちらの手伝いをしたりもします。
トリミングは担当の方が基本行っているので、手伝えてシャンプーとドライヤーくらいです。
また、売り込みの際に特に必要な知識を教えてもらう訳でもありませんでした。(他の店舗では実際には分かりません)
購入者が決まれば、飼育方法について書かれた紙を説明しながら料金を受けとるだけです。
飼育方法も、子犬・子猫のご飯について、散歩デビューについてなど、基本的なこと。
むしろ散歩デビューは社会化期が終わる頃でした。
間違いを伝えていることになります。
ペットショップで自家繁殖?
私の働いたペットショップの値段は約9万円で統一されていました。
大型犬でも小型犬でも関係なくです。
その理由は、自家繁殖にもありました。
そして、ブリーダーから引き取るのも歯並びや寄生虫がいたり問題のある子でした。
安いのには理由がありますよね。
生体販売でも同じです。
自家繁殖の子の親犬は、他店舗からの売れ残りの子も含めています。
自家繁殖の環境を実際に見られなかったのが悔やまれますが、良い環境だったのか、ブリーダーが知識の豊富な方なのかは分かりません。
ペットショップの子犬の値段設定!
ペットショップの値段設定は、両親がチャンピオン犬など血統が良い、トイプードルならドワーフなど、骨格やノズルなど様々な点から判断されます。
大手のペットショップではかなり高額で販売されていることも多いです。
これも私にとっては物扱いだと感じる理由の一つです。
たしかに血統が良く病気のない健康的な子犬・子猫が理想です。
しかし、本当にその子の両親は健康的で性格も穏やかだったのか?
トイプで人気な足が短いドワーフを作り出すため、兄弟同士を交配させていないのか?
値段が安くても優しくて良い子はたくさんいます。
むしろ、みんながそうだと思っています。
自分に合いそうな犬種を選びたい時はブリーダーさんの施設へ実際に見に行き、親犬の性格や環境などを確認し、外見や性格など相性の良い子を選ぶほうがかなり安心です。
ペットホテルのサービスはひどかった?
私が働いたペットショップにはペットホテルのサービスもありましたが、不安でストレスの溜まった子をたっぷり散歩で気晴らしさせてあげる訳でもなく、冬場温度調節してあげる訳でもなく、預かったご飯や薬をあげて終わりです。
いつ洗ったのか分からないほど汚いケージに入れっぱなしです。
けっこう長い間鳴きっぱなしの子もいます。
これなら信頼できるペットシッターを見つけて頼んだほうが、慣れた環境でストレスを抑えて過ごせます。
特に猫は環境の変化に敏感なので安心です。
犬でも1日ペットホテルに預けただけでケージに顔をこすって湿疹ができる子だっているくらいです。
それをペットホテルのプロは小まめに観察して対策ができますが、ペットショップのサービスなら限度があります。
そもそも少し暴れていても対策はしない所が多いでしょう。
夜は誰も担当者がいないのですから。
ペットショップで働く方は犬猫好き?
犬猫好きの方がほとんどだと思いますが、それでも口だけの店員さんもいます。
Twitterで昔、店員が鳴き止まない子犬を蹴飛ばしたなんて話も聞いたことがあります。
裏では雑に扱ってる方もきっといると思います。
しかし本当に言いたいことは、犬猫好きなだけでは足りないと言うことです。
本当に犬が好きなら子犬達が幸せに過ごすことができるよう、飼い主を洗脳するくらい
-
社会性や散歩の重要さ
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正しいタイミングで叱ること
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必要なケア
などを伝える必要があります。
日本にまだペットショップでの生体販売が存在している間はやらなければいけないことだと思っています。
ペット先進国のアメリカでも、昔の映画には今の日本のようにペットショップに子犬が売られていました。
今ではブリーダーや里親から引き取ることが主流です。
いつか日本もそうなって欲しいです。
まとめ
ペットショップは、やはりいくつも問題点があります。
実際に働いてみても感じました。
購入者に説明をする用紙の散歩デビューがかなり遅いのも問題でした。
特に知識を与えられる訳でもなく、子犬・子猫の世話の仕方、ケアの仕方などがメインの仕事であり、ペットホテルで預かった子の世話なんて5分も散歩させてないのでは?と思うレベルでした。
現在では生体販売は止めた店舗もあるので、早く日本もペット先進国の仲間入りができるよう、ティアハイムが広まり、信頼できるブリーダーから引き取る習慣が固定すれば良いなと感じます。
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