犬を◯匹飼っているけど、皆が吠えるようになって困っている。
猫を飼っているけど犬を新たに迎えたら威嚇や喧嘩が耐えない。
散歩で他の犬を威嚇するようになったりやきもちを焼いたり。
多頭飼いをされている方達は悩まれていることも少なくありません。
特に深刻な問題は、血が出るほど喧嘩し合うことです。
死亡する可能性は低くありません。
今回は、なぜこのような事態に陥ってしまうのか原因を解説しています。
先住犬を優先にするべきなのか?
また、同居しているのが猫の場合ならどうか?
などの注意点についても解説していきます。
contents
犬の多頭飼いで喧嘩!死亡事故はかなり多い?
Twitterてダイレクトメールをいただくこともありますが、何度か多頭飼いでの喧嘩について相談を受けました。
実際に見ないと判断もできないため適当なアドバイスは基本的にできません。
理由は、間違えると死亡する結果にも繋がるためです。
Yahoo知恵袋で「多頭飼い 死亡」と検索するとすぐに見つかるほどです。
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生後7ヶ月の子犬が先住犬2匹に噛み殺された
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シェパードがチワワを噛み殺した
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ピッドブルがダックスを噛み殺した
など、死亡させた側が小型犬のケースもあります。
ピッドブルは優しくて賢い犬種ですが、やはり間違った育て方をするとかなり危険です。
噛み付いたら本当に離しません。
他にもゴールデンレトリバーがトイプの腹部に噛み付いたなどの報告もあります。
ゴールデンレトリバーの優しいイメージだけで判断はできません。
多頭飼いをされている方でも相性が良く、すぐに仲良しになる子もいますが、やはり飼育が難しくなることは間違いありません。
吠えるようになったのは、問題行動の転移?
- 先住犬に問題がなくても、2頭目の子に問題があれば?
- 先住犬に問題があるので、2頭目の子も問題になる?
まずはこの辺りからスタートになります。
特に気を付けなければいけないのは2番でしょう。
先住犬に問題があれば、尚更2頭目の犬には問題行動が発生してしまう可能性は高いです。
これは「問題行動の転移」と言われています。
- 本来大人しくても2頭目が吠えれば吠えるようになりやすい
- 2頭目の子犬は大人しい犬だったのに、最近では吠えて落ち着かなくなった
など、心当たりのある方もいるのではないでしょうか?
先住犬に対して正しい接し方や散歩などをさせてあげられていれば、2頭目の犬にもしっかり向き合える可能性は高いです。
多頭飼いの注意点とは?
多頭飼いの注意点とは、
- 先住犬を優先にする(必ずしも先住犬を優先とは限らない)
- 運動は十分に
- 初めの挨拶のさせ方
- 社会性、信頼関係など必要なことはしっかりと
例を上げるとキリがなくなってしまうので、以前載せました犬に必要な知識などをご覧下さい。
多頭飼いの場合は、先住犬と2頭目の関係を築き上げなければいけません。
先住犬を必ず優先にするとは限らない?
基本的にはご飯もご褒美もオモチャも先住犬を優先にしてあげることが大切です。
但し、これは必ずしも正しいとは言えません。
2頭目の犬が先住犬より歳上の場合、支配的なリーダー気質の強い子であった場合、相性が悪い場合などには威嚇や喧嘩が耐えなくなります。
(もちろん2頭目の子が歳下でも起こります。)
必ずしも犬同士の関係は年功序列とは限りません。
この注意点に気付けなければ、問題はなかなか解決しないことになります。
血だらけの喧嘩に発展してしまう、死亡する可能性もあるため、早めの対策が必要になります。
やきもちを焼いたり分離不安などの別の問題も起こり得ます。
しかし、大切なのは先住犬の優先です。
この順番を間違えた方がいて、後々この情報を知り、先住犬を優先にしようとしたことで更にバランスが崩れ、結果的に血だらけの喧嘩の日々に変わったそうです。
犬の悩みは文章だけ読んでも解決しない?
実際に悩まれているご家庭の現状を目で確認しなければ、解決策は見つかりません。
「多頭飼いでこのような問題が起きている」
「では、このやり方を読んで下さい」
とは簡単には結論は出せません。
例えば、犬2匹を飼っているが毎日吠えて困っているご家庭があるとします。
大事なのは、どちらの犬の影響を受けているか?
なぜ吠えることに繋がっているのか?
ドッグトレーナーに依頼しその時に吠えることを抑えられたとしても、原因が解決できていないため、違うシチュエーションではもちろん再発しますし、きっと次の日には元通りでしょう。
原因を正さなければ、犬達は毎日ストレス(飼い主もストレス)を抱えてしまいます。
犬と犬を飼う注意点とは?
犬同士の飼育の注意点とは何か?
先住犬を優先にする
これは、多頭飼いの注意点でも説明しましたが基本的に最初に気を付けなければいけないコツです。
順番を間違えると取り返しのつかないことにも繋がってしまいます。
ご飯を与えるにもしっかり落ち着かせ、先住犬から与えること。
喧嘩をすれば、仕掛けた犬を叱り反省させなければいけません。
簡単なことではないので、困った時には経験豊富なドッグトレーナーに依頼するのが無難でしょう。
1頭目の飼育前から何が必要なのか知識を付けること
これは他の動物を飼うことに対しても、同様に言えます。
馬を飼いたいってなれば、必ず調べると思います。
では、犬ならなぜ調べないのでしょうか?
皆が飼っているから難しくないと思われているからです。
犬に十分な運動をさせること
十分な運動が足りてないことで欲求吠えや破壊行動などが起きている犬達は多いです。
小型犬ももちろん散歩は必要です。
そして、大型犬はそれ以上に散歩が必要です。
犬達は毎日家で暇するしかないのだから。
理由が分かれば、吠えたり家具をかじったりエネルギーが有り余るのは仕方ないことだったと理解できます。
飼い主がリーダーであること
飼い主がリーダーとなり、愛犬が来客やインターフォンなどに警戒して吠える必要がないよう、関係を築き上げなければいけません。
リーダーになれなければ起きてしまう問題行動も、やはり多いです。
触ることもできない柴犬や秋田犬もこの状況である可能性は高いです。(和犬は触られるのが苦手な子もいます)
正しい指示のやり方を身に付けること
リーダーになるため関係を築き始めても、叱るタイミングを間違えれば興奮は治まらないでしょう。
例えば、散歩中に他の犬に意識が向き吠えてしまう子は、意識が向き興奮する前に指示を出して落ち着かせなければいけません。
室内でもインターフォンが鳴り吠え始たら叱って落ち着かせるやり方を知らなければ、逆に「吠え癖の強化」に繋がってしまいます。
先住犬に問題がないか?
このポイントを間違えてしまうとトラブルの原因です。
先住犬が、
- 他の犬を攻撃する
- 無駄吠えが凄い
- 分離不安がある
などの問題があれば、もちろん2頭目の犬とは仲良くなれないでしょう。
ストレスもかなり与えてしまいます。
そして、仲良くなれたとしても無駄吠えは2頭目にも移りやすいです。
仲良くなれるまでに数ヵ月、1年、2年とかかってしまうことも珍しくありません。
犬種の相性も!
柴犬や秋田犬などの和犬は洋犬より自立心や独占欲などが違います。
咬み癖や吠え癖の問題行動の多い和犬を落ち着かせようと2匹目を迎えては、喧嘩が耐えない、2匹とも吠えるなどの予想が出来てしまいます。
ダックスやフレンチブル、ポメラニアンなどの小型犬なら相性も良いのでは?
と思う方もいると思いますが、皆個性があり、社会性が不足していれば警戒もします。
犬を家族に迎えることは、想像以上に難しいのです。
犬と猫を飼う注意点とは?
犬と猫の場合はどうなのでしょうか?
共に子犬、子猫同士の時から飼っていれば仲良くしやすいです。
しかし、後から犬を飼う、後から成猫を飼うとなれば話が変わってきてしまいます。
犬は猫に攻撃され危険。
猫は犬に迫られていつも警戒している。
共にデメリットが大きいですよね。
猫タワーなど環境を変える
猫が落ち着いていられるよう、高さのある猫タワー、犬が来られない位置に休息できるポイントを作ることが大切です。
猫の逃げ場が無ければ犬を攻撃するしかありません。
犬の散歩をたっぷりと
犬がエネルギッシュで遊び相手を探している可能性もあります。
たっぷりと運動をさせ、更に信頼関係を築くこと、間違った行動をすれば指示に対し忠実に聞けるように関係を築いていきましょう。
まとめ
多頭飼いは簡単に考えてはいけません。
どちらかに問題があれば、問題行動は移ってしまいます。(問題行動の転移)
先住犬を基本的に優先してご飯などを与えることが大切ですが、それでも関係が良くならない場合は立場を逆にしなければいけない可能性もあります。
必ずしも年功序列という訳ではありません。
また、犬と猫の場合は猫が落ち着けるよう環境を変えてあげること。
犬も十分な運動をさせ、指示に忠実にさせなければいけません。
これから多頭飼いを考えている方は、今の子は問題がないか?
挨拶はどうさせたら良いか?
猫の環境は整っているか?
など、想像以上に気を付けなければいけないことがあるということを知っておいて欲しいです。
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