犬の純血種を維持するために近親交配を繰り返しているブリーダーがいます。
そのため、不幸な生涯をおくってしまう子も存在します。
では、なぜ近親交配が危険に繋がるのでしょうか?
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犬の近親交配(インブリード)とは?
メンデルの法則を学校で習った方も多いと思いますが、遺伝学的に関連のある個体同士の交配であり、父親と娘、母親と息子、兄弟同士などが相当します(この交配は極近親交配とも言われる組み合わせです)。
そして、致死遺伝子を複数持つと危険です。
親に遺伝性疾患があれば子に引き継がれる可能性があります。
商売のためであったり、理想の犬種にしようと近親交配を繰り返すのはブリーダーとして知識不足でもあり、犬達と関わるべきではないのではないかと疑問を抱きます。
先進国のように免許制にするべきと意見が多いのも頷けます。
犬の癲癇(テンカン)の発症率が高くなる!
テンカンは見るからに辛そうな痙攣を繰り返します。症状が分かりずらい動物や犬種もいるそうですが、先天的な病気の一つです。
生後数十日経つと頭が少し不安定であったり、耳から異臭がするといった判別方法もありますが確率の問題ですので必ず判別できる訳でもなく、いつ発症するのかも分かりません。
私の知り合いの愛犬もテンカンで苦しんでいました。痙攣は治まるまで待つしかないのでとても辛いです。寿命ももちろん長くはありません。
犬の近親交配による様々な遺伝性疾患!
テンカンの他にも多くの遺伝性疾患があります。
- 水頭症
- 欠歯
- クル病(骨軟化症)
- レッグペルテス
- チェリーアイ
- 若年性白内障
- 憎帽弁閉鎖不全症
など、まだまだあります。
学生の頃に近所にチベタンスパニエルのブリーダーがいましたが、近親交配を繰り返しておりほとんどの子がチェリーアイになっていました。
「なりやすい犬種だから」と一言で済ませていた記憶があります。
犬の近親交配 まとめ
やはり近親交配による危険性は高く、禁止の呼び掛けも多くあります。
これまでに公にされず不幸な生涯をおくってしまった犬達は多くいます。
親に危険な遺伝性疾患があると分かれば(ブリーダーは命を扱う責任から判断する知識や努力などをするべき)交配をさせるべきではありません。
犬達をただ物として扱わず、一つ一つの感情のある大切な命であると意識を変えることがとても重要だと感じます!
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