日本でも8週齢規制が現実になりそうです。
しかし、「犬猫の殺処分0を目指す動物愛護議員連盟」の超党派の会長である尾辻参院議員が、日本犬(天然記念物)を繁殖する業者が一般の飼い主にそれらの犬を販売する場合に限り、8週齢規制の対象から外すという改正案を固めたそうです。(記事作成当時)
なぜこのような改正案が固まってしまったのでしょうか?
私の意見ですが、解説していきます。
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8週齢規制はなぜ日本犬(6種)だけ対象外の改正案に?
8週齢規制はなぜ、日本犬6種だけ対象外の改正案が固められたのでしょうか?
それには、日本犬保存会の会長である岸信夫衆院議員と、秋田犬保存会の会長である遠藤敬衆院議員の二名の規制反対が影響しているそうです。
一般の飼い主に販売する場合に対象外ということなので、ペットショップなどに販売する場合には日本犬も対象となるそうです。
一般の飼い主にだけ生後49日を越えれば販売できることを求めたということになりますが、その根拠を教えて欲しいですよね。
なぜなら、真面目な話デメリットのほうが大きく、逆効果だからです。
日本犬はこの反対意見のせいで不幸な思いをする?
調べていると、やはりこの反対意見に対し明確な根拠はない可能性があります。
まず、問題行動の原因や、免疫力、社会性などの知識があれば、この規制に対し反対意見を出すこと自体おかしいです。
しかも日本犬保存会、秋田犬保存会の共に会長の意見とは思えません。
会長に任命されたなら、これらの知識を身に付けて当然です。
ましてや、現状を理解していないことがおかしいです。
日本犬のうち、特に柴犬が抱えている現実について少しお話しします。
柴犬は最も殺処分されている犬種!
LIAが行った調査によれば、平成29年度の統計以前から殺処分されている犬種は柴犬が一番多い状態が続いているそうです。
また、ドッグトレーナーへの依頼も柴犬が一番多いのではと思います。
日本犬の中でも柴犬はペットショップでも良く売られており、社会性が不足したことが実際に問題行動となり飼育放棄に繋がっています。
柴犬だけでなく、秋田犬などの和犬は洋犬とは少し違い、自立心や忠誠心が強く、警戒心や恐怖心からの攻撃性も社会性などが不足していると突発的に出てしまうことがあります。
また、柴犬はオオカミに一番近いとDNA解析からも出ています。
私の意見は、どの犬種よりも日本犬ほど8週齢規制が必要なのではないでしょうか?と考えています。お二人の反対意見は逆効果だと思います。
日本犬が危険犬種に登録されたらどうするのか?
イギリスではピットブル、土佐犬、アルヘンティーノ、ブラジレイロの4犬種は危険犬種として繁殖や販売、譲渡が禁止されています。
柴犬や秋田犬など問題行動のある日本犬が、問題行動により大きな殺傷事件を起こし、日本国内で危険犬種として登録されてしまったらどうするのでしょうか?
実際に怪我を負っている方は少なくありません。ドッグトレーナーの方も命がけでトレーニングをしている状況を理解しなければいけません。
8週齢規制 まとめ
この規約に反対意見を出した会長2名の勉強不足、知識不足、責任感の無さなどは明らかでしょう。
犬を大切に想い、本当に種の存続を願っているのなら、
- 日本犬はなぜ問題行動が多いのか?
- 日本犬が殺処分されやすいのはなぜなのか?
- 日本犬の特徴を理解できているのか?
- 特徴を生かし、ストレスを抑え飼い主さんと幸せに暮らすために気を付けることは何か?
など、知識を高め、経験し、現状を正しく解決に導く努力をすることが会長としての責任だと思います。
せっかく議員として法改正に意見を出せる立場であるのに。
私のサイトは本音しか書いていませんので、厳しいことを言いますが、余計なことをしないで欲しい。
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