犬を家族に迎えたいと思っているけど、どんな犬種が良いのか悩む方がほとんどだと思います。
吠えない、小型犬が良い、赤ちゃんがいるとやはり飼いやすい犬が良いですよね。
飼いやすい犬種ランキングもいろいろと公開されていますが、どの記事もバラバラで内容に統一性もありません。
私は犬種選びの前にやるべきことがあると思っています。
家族になる愛犬の為にしなければならないことを知っていなければ、結局はどの犬種を飼っても問題行動に繋がり、ストレスだらけの毎日を過ごさせてしまいます。
では、なぜ当てにならないのか、どのようなことを知る必要があるのか解説していきます。
contents
飼いやすい犬はいない?
いろいろな飼いやすい犬種ランキングを調べてみました。
飼いやすさの記事には毛が抜けづらい、吠えにくい、社交的な傾向にある犬種がいるので参考になる記事ももちろんあります。
しかし、もし飼おうとしている方が間違った情報を書いた記事を参考にしてしまっては、飼い主さんも愛犬も不幸にしてしまいます。
例えば、
あるサイトのランキング3位に日本スピッツが入っていましたが、昔は「良く吠えてうるさい犬種」と呼ばれていた程です。
警戒心が強い傾向の子も多いため、社会性不足や運動不足などがあると近隣トラブルのきっかけにもなります。
愛犬はストレスを抱えながら警戒する、吠えるを毎日繰り返して穏やかには過ごせないということです。
また、別のランキングですがこれは危険だと思います。
あるランキングに柴犬が3位に入っていました。柴犬は純血種の犬の中で殺処分が一番多いです。
なぜなら、問題行動に困って捨てられるから。
柴犬は和犬であり、オオカミに一番近いDNAという研究結果があります。
(こちらの記事にまとめてあります。)
飼い主にとても忠実であり、賢く、見た目も愛らしいですが、初心者向けではないと私は思っています。
知識と経験があれば凄く可愛いパートナーになりますが、ペットショップで簡単に買えることは大きな間違いです。
犬を飼育したことがない人も犬のサイトを作って書いている!
飼いやすい犬種ランキングなどには、いろいろとツッコミどころがある記事もあります。
私がサイト作りを始めるにあたり知り合った方は、「犬は飼ったことがないけど犬のサイトもってますよ。」と、普通に言っていました。
犬を飼育したことがなければ分からないことはたくさんあります。
分かるわけがないと思っています。
やはり、記事をパッと読んだだけでは間違ってない情報かもしれませんが、
「ダックスは甘えん坊で大人しい」
→来客に威嚇して吠える子もけっこう多いです。
「トイプは社交的でなつっこい」
→警戒心が凄く吠えて咬み付く子も意外といます。
一言で大人しい、甘えん坊、散歩があまり必要ないと書いて紹介してしまうと誤解を招きます。
たしかにその傾向があります。
チワワを散歩させ過ぎて死なせてしまった方もいます。
しかし、そのために何が必要で、何に気を付けなければならないのか?などを説明できるくらいの知識と覚悟がなければ、犬の記事を書くべきじゃないと思います。
飼い主さんだけじゃなく、犬達も不幸になります。
犬種選びの前に必要なこと!
いろいろと犬種選びの前に必要なことがありますので、以前まとめたこちらの記事を参考にしていただきながら読んでいただくと分かりやすいと思います。
犬を家族に迎える前に、飼い方はもちろんですが、犬のことを知り、何に気を付けなければならないかを知っておく必要があります。
犬の問題行動
問題行動とは、吠え癖、咬み付き行動だけでなく、散歩の引っ張り癖や拾い食いなど幅広く使われる言葉です。
犬にとっては吠える、咬むは本能ですので必要なことでもあり、本来悪いことではありません。
しかし、必要のない吠えや咬み付きが起きてしまうことは問題行動となります。
それは犬にとってもストレスとなっています。
問題行動は、飼育放棄に繋がりやすく殺処分の原因にもなります。
本当は良い子で穏やかに居られたはずなのに。
犬の問題行動の原因
犬の問題行動の原因には、
- 社会性不足
- 運動不足
- 権勢症候群
- 愛情不足
- 病気による影響
- トラウマ
- 叱り方の間違い
など様々です。
問題行動には原因があります。
その原因を正さなければ、本当に解決したとは言えません。
解決できるまで、愛犬はストレスを抱え続けることになります。
犬に社会性を学ばせる!
これは、子犬を迎える場合には必ず学ばせましょう。
社会化期(12~13週齢辺りまでには済ませたい)
いろんな人や犬と触れ合わせ、インターフォンや雷の音、車などにも慣れさせることが大切です。
なぜなら、社会性が不足していれば本来警戒心のある犬は怯えたり威嚇したりします。
その結果、吠えたり咬み付くことに繋がります。
自ら攻撃的になりたがる犬は少ないので、ほとんどの子は恐怖心や警戒心からの防衛本能で咬み付くことが多いです。
私達も初めてのことには不安で仕方ないですよね。
それと同じです。
社会化期に他の犬と触れ合ったことがなければ、散歩中に会った犬への挨拶の仕方が分からず不安で仕方なくなるはずです。
そのため、近寄って来た相手に威嚇をして、最終的には防衛本能から攻撃して身を守るしかなくなってしまう。
理由が分かれば、愛犬に社会性を学ばせてあげないとって思いますよね!
愛犬にはできるだけ穏やかにストレス無く過ごして欲しいです。
パピーパーティーなどに参加させることもオススメします。
犬の散歩が大切!
散歩は本当に大切です。
ペットショップで室内の遊びで十分なんて言われたら、その人の言うことは信用しなくて大丈夫です。
散歩が必要ない犬種はいません。
もちろん老犬や持病、犬種により必要な運動量なども変わりますが、ストレス発散だけでなく、嗅覚や視覚などにより脳にも良い刺激を与えたりとメリットが大きいです。
そして、夜鳴きや欲求吠えなども散歩を十分に行き始めたら落ち着くことにも繋がりやすいです。
愛犬のエネルギーも発散させられる上に、一緒に健康的になれる良い機会です。
犬の権勢症候群
これは飼い主が頼りないと判断した愛犬が、自らがリーダーにならなければいけないと判断してしまうことです。
問題行動にはかなりこの状況が見られます。
そして、これには散歩不足も関係しています。
散歩はコミュニケーションをとる良い機会ですし、散歩中に指示を与えることは愛犬との関係を調整しやすくなります。
権勢症候群になった犬は、
- 縄張り意識から来客に吠える
- ご飯の際に手を器に近づけると怒るなど(フードアグレッシブ)
- 引っ張り癖
- 他の犬と遭遇したら吠えて威嚇
などの行動が見られます。
もちろん社会性不足なども影響しますが、どちらも不足しているパターンも少なくないでしょう。
愛犬への叱り方の間違い
叱り方を間違えると問題行動を強化してしまいます。
例えば、散歩中に他の犬に吠える状況になったとします。
その際に、
「コラコラ、ダメでしょ~」と体を触って止めようとする。
これは、警戒して吠えることを応援されていると勘違いし、毎回強化しているのと同じです。
リードを引っ張れば犬反りの原理と同じで、犬は前に行きたくなってしまう傾向もあります。
この状況はかなり興奮しているので、普段室内ではお座りができるくらいでは指示はまったく聞かない状況です。
普段から室内だけでなく、外でも言うことを聞くように。
また、常に穏やかで居させることが興奮を抑えるために必要です。
しかし、相手に咬み付こうとするほどの興奮は、原因から正さなければ治すことは難しいでしょう、
叱るタイミングはその場ですぐにです。
犬は記憶を繋げて思い出すことができないと言われています。
留守番中にイタズラをしていたのを帰宅してから叱るのは絶対に止めましょう。
飼いやすい犬? まとめ
多くの犬種には性格や必要な運動量なども様々です。
しかし、どの犬種を迎えるにあたってもその前に必要な知識をつける必要があります。
それは飼い主さんと愛犬が穏やかに幸せに過ごすために必要なことです。
問題行動とは何か?
なぜ問題行動が起きるか?
気を付けなければいけないことは?
犬を飼うことは一つの夢を叶えることと同じだと思っています。
一つの命を迎える責任があります。
そのあとに憧れていた犬種の情報などを調べ、自分の生活環境に合うかを考える番だと思います。
飼い主さんも愛犬も幸せに過ごせられますように!
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