犬のあくびはストレスのサインとテレビ番組でも良く放送されていますが、それだけに限って決めつけている番組もあります。
愛犬があくびをした!
これはストレスを感じている!
と、判断することになってしまいます。
では、他にどのような理由であくびをするのでしょうか?
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犬のあくびは脳の温度を下げるため?
犬のあくびは脳の温度が上昇することで起こると言われています。
そして、ストレスや不安などを感じることは脳の温度を上昇させる研究結果も出ています。
【あくび ラットの研究】
脳にプローブを埋め込み、脳の温度上昇にあくびが関係しているかを実験した結果、わずか0.1度の上昇であくびが誘発され始め、あくびにより頭蓋骨内の温度を0.4度も低下させることが分かっているそうです。
やはり何らかの理由によりストレスや不安を感じることで脳の温度が上がり、あくびにより一定の温度を維持させようとしている可能性があります。
犬のあくびは気持ちを落ち着かせるため!(哺乳類以外にも)
人や犬など哺乳類に限らず爬虫類や魚類にもあくびは見られます。
そして、縄張り争いなどにより敵対した場合や争いの最中などストレスを感じやすい状況になると良く見られます。
これらも脳の温度上昇が関係していると思われます。
良く散歩中に他の犬と遭遇した際に、威嚇をし続け相手が去ったらあくびをするなどの行動も同様の理由の可能性があります。
嫌いな動物病院に入りあくびが多くなるのもストレスを感じ脳の温度が上昇し、落ち着かせようとすることを繰り返しているのでしょう。
【カーミングシグナルとして】
散歩中に他の犬と出会った時に、相手が威嚇をしていた場合などに見られることがあります。
これにも気持ちを落ち着かせる、ストレスを感じていることであくびが誘発していることと、カーミングシグナルには相手を落ち着かせる意味もあると言われています。
喧嘩をする気がない、落ち着こうと伝えている可能性があります。
犬のあくびは眠気から?
やはり人と同様に眠気によるあくびは犬にも見られます。
眠気によるあくびは、睡眠と覚醒の境目で起きるとも言われています。
朝起きてあくびをするのは覚醒に入る切り替えであったり、覚醒に入りかけてあくびをするのも疲れや眠気が残って睡眠に入る切り替えをしているスイッチのようなものでしょう。
寝床に入った愛犬が良くあくびをして睡眠に入るのも、この理由が分かると納得です。
犬のあくびは病気のサイン?
- 車酔い(ストレスも影響)
- 歯周病、歯石など口腔内の病気
- 貧血(寄生虫も原因の一つ)
- うつ病
- 低血糖
などの病気の可能性もあります。
普段のあくびと様子や頻度が違ったり違和感を感じた場合には早めに動物病気へ連れて行きましょう。
犬のあくびの理由 まとめ
あくびはやはりストレスによる影響が大きいと思われますが、私達と同様に眠気に関係していたり、相手を落ち着かせるため、疲れのサインでもある場合もあります。
また、病気によるあくびの可能性もあるので普段の行動観察は凄く大切です。
ストレスを感じている状況が少しでも無くすためにもどのような状況であくびが多くなるのかを観察し、問題行動の改善に繋がる手助けにもなりますので、愛犬が穏やかに過ごすことができるよう一つずつ改善していきましょう。
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